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0010:傷者、2人 ◆lEaRyM8GWs 地図と参加者名簿を頭に叩き込み終えた津村斗貴子は、コンパスを手に東西南北を確かめる。 彼女の考えた選択肢は三つ。 一つ、東へ行き東京で仲間を探す。 二つ、西へ行き大阪で仲間を探す。 三つ、ここ、名古屋に待機し仲間が来るのを待つ。 参加者の多くは街を目指すだろう、人探しをするなら大都市で行うべきだ。 畳の上に置いた鞄にコンパスを戻した斗貴子は、今度は鞄から小振りな剣を取り出した。 とても軽そうな剣だが、どんなに力を込めても抜けない。 一緒に入っていたメモ用紙に記されていたのは、たったの二行の文だった。 『ダイの剣 オリハルコンで作られた地上最強の剣』 この言葉を信じるならば、これは数ある支給品の中でも最高クラスの性能だろう。 だが、なぜ抜けない? 『ダイの剣』という名に見覚えがあった斗貴子は、参加者名簿を読み直し確認する。 参加者の中にダイという名前がある。この剣はこのダイという人物の武器だろう。 そして…… ――『オレの剣』…!……武器なんか、無くったって!―― あの大魔王バーンという老人に飛び掛かった少年。 バーンから『勇者』『竜の騎士』と呼ばれ、金色の光を放っていたあの少年。 彼こそ『ダイ』ではないだろうか? この剣の持ち主ではないだろうか? 津村斗貴子は考える。 もしこの剣が、本当に地上最強の剣なら――勇者と呼ばれたあの少年なら―― 一つの結論に達した斗貴子ではあったが、だからといってこれから取る行動が変わる訳ではない。 結局は、探すべき人物が一人増えただけだ。 武藤カズキ、C・ブラボーに加え、勇者ダイを探す。 人を探すためには大都市にいるべきだ。 ならばここ名古屋か、大阪か、東京か、選択肢は三つのままだ。 しばし考え――斗貴子は名古屋に留まる事にした。 手がかりもなく移動し、無駄に体力を消耗し、危険に身を晒すより、何らかの情報が得られるまでここにいるべきだ。 ここを移動する時はカズキ達の情報を得た時か、もしくは―― 斗貴子は鞘に収められたままの剣を持って立ち上がり、構えた。 人の気配がする、それもすぐ近くに。 張り詰めた空気の中、斗貴子は視線を巡らせた。 (誰だ? どこだ?) 殺気を放ち威嚇するも、相手は微塵も気配を晒さない。 背中から冷たい汗が噴出した刹那、暗闇から指が飛び出し斗貴子の右腕を突いた。 痺れるような衝撃に戸惑いながら、斗貴子は鞘のついたままの剣を襲撃者に向かって振るう。 だが突然右腕に力が入らなくなり、剣は襲撃者の服を小さく裂くだけに終わった。 「待ってくれ」 襲撃者は素早く後ろに下がって距離を取り、斗貴子を制止する。 斗貴子がそれに従ったのは、右腕の感覚が完璧に無くなってしまったからだ。 このまま戦い続けるのは得策ではない。 「すまない、念のため右腕の神経を一時的にマヒさせてもらった……君に訊きたい事がある」 「……何だ」 「戦う意志はあるか?」 「このゲームを開催した者と、このゲームに乗った者となら」 「そうか……」 男はゆっくりと斗貴子に歩み寄った。 天守閣の窓から入り込む月明かりに、男の姿があらわになる。 長身で筋肉質な男の胸には、北斗七星のような傷があった。 男が斗貴子の右腕を軽く指で押すと、電気が流れるような刺激の後、腕の感覚が戻ってくる。 「オレの名はケンシロウ。リンという少女を探している……君も誰かを探しているのなら協力しないか?」 斗貴子はしばし考え、ケンシロウの澄んだ瞳を見、うなずく。 「武藤カズキという少年と、C・ブラボーという男を探している。 それからダイという名の……恐らく、バーンという老人に向かっていった少年だ」 【現在地:愛知県、名古屋城】 【津村斗貴子@武装錬金】 所持品:荷物一式、ダイの剣@ダイの大冒険 第一行動方針:ケンシロウと話す。 基本行動方針:カズキ、ブラボーを探す。勇者ダイの情報を集める 【ケンシロウ@北斗の拳】 所持品:荷物一式、支給品不明。 第一行動方針:斗貴子と話す。 基本行動方針:リンを探す 投下順で読む Back 震え Next 太公望と富樫(仮) GAME START 津村斗貴子 099 一時の別れと願う GAME START ケンシロウ 099 一時の別れと願う
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autolink SS/W14-055 カード名:水着のマージョリー カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3000 ソウル:1 特徴:《炎》?・《本》? ふふん、ナイスタイミング レアリティ:C illust. 特別なものを持たないバニラ。 しかし、もしも佐藤 啓作を入れているのであれば採用の余地はあるだろう。 あとは《本》?デッキを作る際、赤のレベル0バニラは葉留佳&美魚だけなのでその代わり、もしくは両方採用等スタンダードでは活躍できるかもしれない。 ちなみにこのキャラが着ているのは水着ではなく寝間着。 なのに何故名前は水着のマージョリーなのだろうか、謎のある1枚である。
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手入れ スクール水着や競泳水着に使われているポリウレタンは塩素などで劣化しやすいため、着用後はこれを洗い落とさなければ劣化が早くなってしまう。 洗濯表示にもあるが30度以下の水を使い中性洗剤で手洗いする。洗濯機の使用は生地を傷め、伸びることがあるので厳禁。 すすぎ後タオルなどに挟んで水気を取る。この際ぞうきん絞りは避ける。 乾燥はドライヤーを使わず、よく乾く日陰に干す。 注意点 水着の生地は、引っ張りには強いが擦れや切れには弱いためスライダーなどで使用したり 粗いものに擦れたりすると生地が破れることがある。 また、高温にさらしたりサウナに入ったりすると生地の傷みが早くなる。 申し訳ありませんが、link_ref プラグインは提供を終了し、ご利用いただけません。
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autolink DC/W01-011 カード名:水着のさくら カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:9000 ソウル:2 特徴:魔法・水着 【永】 大活躍 【自】 このカードがアタックした時、クライマックス置場に「魔法使いの見る夢」があるなら、あなたは相手のキャラを1枚選び、手札に戻してよい。 【起】[⑥] あなたは相手の前列のキャラすべてを、手札に戻す。 もう子供じゃないですよ~だ! レアリティ U Illust CIRCUS 他のレベル3キャラに比べると、前列限定とは言え全体バウンスがある分強力。 ただし、このカードのコストと合わせて合計8コストという燃費を考えると、あまり現実的ではない。 使うのであれば必然的にタッチ緑になるだろう。 余談ではあるが、キャラと声優の人気が全年齢・18禁共に高く、カードパワーを愛で補おうとするプレイヤーが後を絶たない。
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番号 MW14098 名前 水着のさくら 読み みずぎのさくら Lv 4 スター 種別 ユニット BP 5500 SP 500 【さくら、およげたの!】○夢(プランゾーンからプレイできる)○信頼(敵はこのカードの左右に移動できない) 移動方向 ↑ 属性 トゥルー家族♀ ブロック アスキー・メディアワークス 作品 Baby Princess レアリティ C 夢、信頼持ちのアタッカー。優秀なサポートユニットが多い「家族」、白で、このスペック・能力はかなり使いやすい。 3Lvの同属性ユニット体操服の立夏、優秀ユニットのチェリー野くりむや椎名深夏とのデッキ枠争いの影響等であまり見かけない。 名前に「水着」を含むのでその点での活躍も見込める。
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A-3の森の中に、二人の男女がいる。 錬金の戦士、津村斗貴子。 ギャンブラー、伊藤開司。 当初は緊張していた二人だったが、やがてその緊張も解け、二人は情報を交換し合う。 そこで得た情報は、カイジからすれば信じられない話の連続だった。 ホムンクルス、核鉄、錬金戦団――その全てが聞いた事のない単語だった。 「何とも奇妙な話だな。私は君の言う『帝愛』とやらは見たことも聞いたこともない…君がホムンクルスに関する事を知らないのも無理はないだろうがな。」 「ああ、まるで漫画の話のようだ……秘密にされるのも無理はないだろうがな。」 「…どういう事なんだ、これは……?」 二人が疑問に思うのも無理はない。 二人は、住む世界事態が違うのだから。 だが、その事を二人は知る余地もない。 「そう言えばカイジ、君に支給された支給品はなんだったんだ?もし核鉄だったら譲ってほしいのだが。」 「あ……すまない、まだ確認していなかった。」 慌ててごそごそとデイパックを調べるカイジ。 その中に核鉄は――存在した。 「これは!隊長の!」 出てきた核鉄は斗貴子のそれではなかった。 彼女が所属する錬金戦団の戦士長、防人衛の核鉄である核鉄Cだった。 「斗貴子、これはあんたのじゃないのか?」 「ああ……だが使えるな。」 そう言うと斗貴子は核鉄を構えた。 「武装錬金!!」 核鉄はその形を変え、一瞬にして全身を覆う。 テンガロンハット風の帽子、襟の長いコート、スラックス、長手袋、ブーツ。 まぎれもなくそれは、防人衛の武装錬金――シルバースキンだった。 「……どういうことだ?」 斗貴子は知らない。 この殺し合いが行われている場においては、核鉄は誰にでも使えるように制限が加えられている事を。 だがその事実は、斗貴子の冷静な頭を混乱させていく。 黙り込んでしまった斗貴子を見かね、カイジは口を開いた。 「…なぁ、斗貴子。」 「なんだ?」 「その…核鉄とやらは、俺にも使えるものなのか?」 「……素質さえあれば、な。尤も、私には君がそうだとは思えないのだが。」 はっきりとものを言う斗貴子にカイジは苦虫を噛み潰す。 「…だが、万一ということもあるだろう。」 そう言って、斗貴子はカイジに核鉄を手渡した。 手渡されたその核鉄を、カイジはそっと自分の胸元にあてがった。 「…武装ッ……錬金!!」 次の瞬間斗貴子の前には、シルバースキンを装着したカイジが立っていた。 「…これは。」 「…ッ!できた!できたぞ斗貴子!」 「そんなにはしゃがなくても見れば分かる、カイジ。」 溜息をつきながらも、斗貴子は思考を張り巡らす。 ――なぜ、バルキリースカートは出なかったのか。 そしてなぜ、何の力も持たないと思われるカイジにシルバースキンが使えるのか? …分からない、分からない。 自分の中での常識が、どんどん崩壊していく。 「どうしたんだ斗貴子?」 「…いや、何でもない。それよりカイジ、これからの行動についてなんだが。」 いくら考えても分からない事が多すぎる。 それより今やるべきことは今後の動向についてだ。 斗貴子には、錬金の戦士としてこのような腐った殺し合いを止める責務がある。 誰かの死をもって殺し合いを強要させようとするメガネの男のいいなりになるような趣味は、斗貴子はもっていない。 それにこの場には目の前のカイジのように何の力も持たない一般人もいるし、自分と同じ錬金の戦士である武藤カズキもいる。 彼と一緒ならば、どのような困難にも打ち勝つことができる。 そう、斗貴子は信じていた。 「これからのって……そりゃ脱出するために色々するんだろ?」 「ああ、そのためにも一旦ここで別行動をとろう。」 「なっ…!なんでだ!?」 「まあそういきり立つな。」 慌てるカイジを窘めつつ、斗貴子は冷静に語り出す。 「この場は、殺し合いの場だ。それは分かっているなカイジ?」 「ああ……それなのになんで別行動をとろうなんて…」 「ここが『殺し合い』の場だからだ、カイジ。」 そう言う斗貴子の目はカミソリのように鋭く、何か言おうとしたカイジは絶句した。 有無を言わせない、氷のような冷たさを湛えたその眼を前にして我を通すほどの心力を持った者は、そうそういない。 「良いか、カイジ。ここが『殺し合い』の場ならば少なからずその場に『乗って』しまう者もいるだろう…私はそんな輩から力無きものを守るのが使命なんだ。」 「……お前の言いたいことも分かる。だがだからと言ってなんで別行動を。」 「はっきり言おう。私は君を守りながら戦うことには限界はあると思う。私一人が襲われたとしてもそれを撃退する術は浮かぶが君を守りながら戦うとなるとどうなるかは分からない。」 「つまり、それって――」 カイジが何か言おうとした瞬間、銃声のような音が遠くで聞こえた。 「……どうやら、もう始まってしまっているようだな。」 「くっ……!」 「…分かっただろう、カイジ。この場はいわば戦場だ。戦闘に慣れていない君が出る幕ではない。」 「ならっ……俺は、どうしたらいいんだ……!」 「そう情けない声を出すな、これをお前に託す。有効に使え。」 そう言い斗貴子はカイジにポン、と核鉄を放り投げた。 「え……良いのか?斗貴子。」 「良いも何も、それは元々君の支給品だろう。私がどうこうしていいものではない。」 「そりゃまあ……そうだが……」 カイジは受け取った核鉄と斗貴子を交互に見ながら、どこか煮え切らない態度で話を聞いていた。 「…しかし、斗貴子。お前は大丈夫なのか?もし襲われようものなら…」 「それもそうだな…カイジ、すまないが他に何かなかったか?」 斗貴子に促されるまま、カイジはデイパックを漁ったが、基本支給品以外に出てきたのは酢昆布だけというありさまだった。 これには斗貴子も溜息しか出なかった。 と、その様子にカイジは一つある事に気付いた。 「…なあ、斗貴子。一つ聞いても良いか?」 「なんだ?」 「お前……ナイフ持ってるんじゃなかったのか?」 「ナイフ……?」 「ああ、俺をその……俺から話を聞く時に使ったナイフだよ。」 そう言った瞬間にあの時のひんやりした感触が首元に思い出され、汗が噴き出そうになる。 だが目の前の斗貴子は動じることもなく淡々とした眼でこちらを見ていた。 「何を言っているんだカイジ?私はナイフなんて持っていないぞ?」 「…え?」 「私が持っていたのはな…」 そう言うと斗貴子はデイパックを漁り、あるものを出した。 「……なっ!!?」 出てきた『それ』は、どの家庭にもある――ものよりはほんの少し格調高いティーポットだった。 まさかこのティーポットを首筋に当てて質問をしていたというのだろうか。 そんな馬鹿げた話があるだろうか。 いやそれ以前にこの場は殺し合いという馬鹿げた狂気の沙汰。 何があってもおかしくはないが―― カイジの頭の中で様々な考えがごちゃごちゃに混ざりあいまともな思考はもう保たれない。 「…何を呆けているのだ、カイジ。」 「……まさかとは思うが、斗貴子、あの時俺の首に当てられていたのは……」 「ああ、このティーポットだ。」 「…………」 がっくりと、カイジの膝の力が抜けカイジはその両膝を地面に打ち付けた。 自分のされた行為とその行為で自分がどうなったかを思い出したカイジの頭を支配するのはただ、自分に対する情けなさと羞恥だけであった。 「それじゃあカイジ、一旦別行動と行こうか。」 カイジが立ちなおると見ると、斗貴子はもう動こうとしていた。 「ちょっと待ってくれ斗貴子。」 「なんだ?集合場所なら橋にすると決めただろう。」 「いや……斗貴子、本当にお前武器も持たずに行くのか?」 「仕方ないだろう、ティーセットの他に入っていたのはこれしかないんだから。」 そう言う斗貴子の手の中には、けん玉が一丁握られていた。 「…ま、けん玉も馬鹿にしたものではないぞ。振り回してぶつければなかなかの威力になる。」 「そりゃまあ……確かにそうだが。」 「それじゃあ、もうこれ以上無駄な時間をかけるのはやめだ。私は北に行こう。」 そう言うと、斗貴子はデイパックを担ぎ直しカイジに背を向けた。 しかし、三歩ほど進んだ所でふと立ち止まると、はっきりとした声でカイジに声をかけた。 「――死ぬなよ。」 そしてその場にはカイジだけが残された。 「――死ぬなよ、か。」 カイジとて、死ぬ気は毛頭ない。 だが今のカイジはあまりにも無力であった。 それでもカイジは自分の手に残された核鉄をそっと握りしめると―― 「…武装錬金ッ……!!」 【A-3森/1日目午前】 【津村斗貴子@武装錬金】 [状態]:健康、決意 [装備]:けん玉@せんせいのお時間 [道具]:ウェッジウッドのティーセット@ジョジョの奇妙な冒険、基本支給品一式 [思考]1:殺し合いを打倒するために、カズキと合流したい。 2:放送が鳴ったら、カイジとB-3橋で合流する。 3:殺し合いに乗った相手には容赦しない。 【伊藤開司@カイジ】 [状態]:健康、冷や汗 [装備]:シルバースキン@武装錬金 [道具]:基本支給品一式、酢昆布@銀魂 [思考]1:殺し合いには乗らない。 2:出来る限り多くの協力者を集める、が、無理はしない 3:放送が鳴ったら、斗貴子とB-3橋で合流する。 4:帝愛が絡んでいるのか? 【支給品情報】 【シルバースキン@武装錬金】 伊藤開司に支給。 元は錬金戦団戦士長である防人衛の武装錬金。 全身をくまなく覆うタイプの武装錬金であり、あらゆる攻撃を防ぐが当ロワでは制限されている。 【ウェッジウッドのティーセット@ジョジョの奇妙な冒険】 津村斗貴子に支給。 川尻家で使われているティーセット。 ティーポットとティーカップが一組ある。 流石にこれで人を殺そうというのは無理があるな…… 【酢昆布@銀魂】 伊藤開司に支給。 神楽がいつも食べてるアレ。 そよ姫曰く「じいやのわきより酸っぱい」。 【けん玉@せんせいのお時間】 津村斗貴子に支給。 元はクリスマス会の時に委員長が工藤にプレゼントしたもの。 名前の響と見た目のかわいらしさから、工藤はあっという間に気に入った。 047 凶兆の黒猫 投下順 049 Lilium 047 凶兆の黒猫 時系列順 049 Lilium 004 Scar Faces 伊藤開司 [[]] 004 Scar Faces 津村斗貴子 [[]]
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ポケファンの水着への執着はかなり酷い。 誰も聞いてもいないのに必ずと言っていいほど胸、水着の話題を持ち出す。 特にハルカの水着を好み、過激な水着を着て欲しいと言ったり水着が多く出るマナフィ映画を絶賛する。 ヒカリが登場後初めて水着を着たとき「服みたいな水着」と発言。 2回目の水着のときも同じ水着でがっかりしていた。 ちなみに水着の度合いが多いカスミは嫌いなので彼の中では論外。 某サイトにてハルカの水着スレを立てたときのログである。 当時某リラファン要注意人物と入れ替わるようにやってきたボケファン、魔美、7といった サトハル三馬鹿(後に魔美、7は沈静化)が掲示板を乗っ取っていた。 ボケファンが世間から危険人物として認識され始めた時期のものである。 ========================================================================================================= ハルカの水着 1 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/26(土) 23 43 26 ハルカの水着は、昔からずっと観てきてホントにいろんなの持っていますよね。 ワンピースから映画で着ている、赤でリボンの付いているビキニの水着など。 ムロ島では、10歳らしいとこ魅せていましたね。 服の下に着ていて、みんなの前で脱いで行くとこは、10歳の女の子しか出来ませんからね。 2 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 17 20 46 ポケファンさん入れましたよ。そういえば、そうですね。 3 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/28(月) 17 39 05 ありがとうございますまみさん、赤のフリルとかビキニとかセクシーなものを着ているとこはまさに、15歳の女の子ですね。 普段は、どんな服を着ているのでしょうね、旅をする前は、家族で行くときとかって、大人みたいなワンピースとか着ているのかもしれないですね。 水着も他にももっとすごいの買うんでしょうね、映画ではホントにすごいの毎回着ていますからね。 去年も今年も同じぐらいにすごい水着ですからね。 4 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 17 42 18 いいんですよ。私もいろいろな服とか水着を見たかったです。残念です。 5 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/28(月) 17 54 36 そうですよね、水着はいろいろと変わってるんですから、服装も変えてほしいですよね、ホウエンではあれでカントーではエメラルドバージョンや他の服装とかにしてほしいですよね。 映画だけ変えるとかしてほしいですね。 6 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 17 58 19 もっと変えてほしいかった。 7 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/28(月) 18 00 52 ワンピースのナミみたいにもっと変えてほしいですよね。 8 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 18 12 04 変えてほしいかったです。もっとハルカの活躍を見たかったですよね?サトシを祈ってるですけどね・・・。 続役を・・・・。まだ31日になっていないからまだわかりませんよね。見ないと・・・。 9 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/28(月) 18 55 36 もしホントにジョウトに行くなら、迷いに迷って決心してほしいですね。 迷わずにその場で、わたしジョウトのポケモンコンテストに行くってのはやめてほしいですよね。 10 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 18 57 30 そんな事言たらいやです。サトシもハルカも・・。 11 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/28(月) 18 58 49 嫌ですよねやっぱり、僕もいやです。 12 名前:まみ 投稿日: 2006/08/28(月) 19 05 50 私も・・・。 13 名前:ナナ 投稿日: 2006/08/28(月) 21 19 18 私もです!! ハルカが「シンオウ地方にいく」っていってほしです!! 14 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 08 41 34 そしてシンオウ地方でも、過激な水着を着てほしいです。 ハルカがジョウトに行ってしまったら観ることが出来ない!! →テレビ東京の放送倫理というものを全く理解せず 15 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 08 47 27 私もです。言ってほしいです。 16 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 11 01 52 過激なのや可愛いのや普通のやいろいろなの来ていってほしいですね。 例えばアニメでは普通に可愛いので、映画ではビキニとかすごいのを着てほしいですね、出たら来てそうですけど。 17 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 12 14 30 私もそうなると嬉しいです。 18 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 12 26 55 まみさんもそういう水着を着ているハルカが好きなんだ、それともまみさんもそういう水着を持ってるとか?(失礼なこと言ってしまったかな 19 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 12 39 03 べつにいいですよ。はい好きです。 20 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 13 03 46 よかった。 同じようなの持ってたり、ビキニとか着ているハルカが好きだったりするんだ、なんか僕とまみさんやナナさんって気が合いますね。 21 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 13 13 38 そうですね。これから友達ですね。お願いします。ナナさんとポケファンさんよろしくね 22 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 14 16 11 ありがとうございますまみさん、ここだけでしか話せないのが残念ですけど、そうだまみさんここに来ませんか? 23 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 14 16 29 チャットのアドレスを出す 24 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 15 28 32 本当にすいません。ここで話ができるので充分です。 25 名前:まみ 投稿日: 2006/08/29(火) 15 40 33 連続ですいません。私のスレもお願いします。 26 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/29(火) 18 07 55 まみさんのスレも書き込んでおきましたよ。 ここだけ、そういえばここにもチャットがあるんですけど、そこでもダメですか? ハルカは、水着以外は買い物したりしないんですね、買い物したと思ったら水着なので。 僕が一番好きなのは、今回のと最初のワンピースの水着ですね、あれはホントに可愛い水着でしたので。 27 名前:まみ 投稿日: 2006/08/30(水) 09 46 53 私もです。 28 名前:まみ 投稿日: 2006/08/30(水) 10 07 59 サトシⅤSハルカどちらがかつかの方も見といてください。お願いします。 29 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/30(水) 11 23 48 匿名希望さんってまみさんだったんだ!! それなら、最初のほうから書き込んで言っていますよ。 それとも他にもあるの? 30 名前:まみ 投稿日: 2006/08/30(水) 12 06 22 私のスレは、「みなさんの好きなポケモンは何ですか?」と 「みなさんの好きなキャラクターとポケモンのどこがかっこいいか?」は私ですけど。 31 名前:ポケファン 投稿日: 2006/08/30(水) 19 24 49 何だ、↑でサトシVSハルカどちらかが勝つかの方も見といてくださいって書いてるので、匿名希望参加と思いました。 ================================================================================================================== この後当たり前だが管理人から注意を受け魔美の成りすましもしている。(自白済み) その2週間後最後のチャンスをタケシの侮辱で無下にしてアク禁を食らう。 半年後の2007年春、永久追放。 タケシの侮辱=シンジの姿が公開されたとき 「この人(シンジ)は頼りがいがありそうだタケシはいてもいなくても同じ」という発言をした。
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チャイムの音がした。 瞼を開いた斗貴子の瞳に最初に飛び込んできたのはカズキの顔だった。 カズキもこちらを見つめている。 どうやら斗貴子と同様に、覚醒したままに眼を閉じていただけのようだ。 まひろを失って以来、こんな眠れぬ時間を幾夜過ごしてきただろう。 そして、あとどれくらいの時を経れば、平穏な眠りを取り戻せるのだろう。 斗貴子はカズキから視線を逸らし、枕元の時計を見遣る。 ――午前二時二十九分。 「誰だ……? こんな時間に……」 斗貴子は不機嫌そうに眉をしかめる。 「俺が出るよ……」 「いい。私が出る」 身体を起こしかけたカズキを制し、斗貴子が起き上がった。そして彼の頭にぽふりと手を置き、 力無い笑顔を浮かべる。 「キミは早く寝るんだ。明日から仕事に行くんだろう?」 「うん……ごめん……」 斗貴子は相変わらずの力無い笑顔のまま、パジャマの上からカーディガンを羽織り、 リビングのインターホンに向かった。 少しずつ。少しずつ良い方向に向かうのだ。 人は大きく集うと異常になるが、良い方向に向かうのは一人ずつでしかない。 斗貴子は思う。 あの事故の晩から今日までの自分達を取り囲んだ、この世の黒禍。 それは“他人の意”と言い換えてもいいかもしれない。 “善意”に“悪意”。それに“興味”。そして最も厄介だった、あらゆる生業を持つ者達の“使命感”。 それらに飲み込まれていたこの数日間はまるで身動きなんて取れなかった。意識も身体も。 けれども、カズキは立ち上がろうとしている。だから、自分もそうあらなければ。 だが―― “二人一緒” すぐにこの言葉が浮かぶ。 そして、それは確実に心を、精神を深く深く抉った。 外面を取り繕えば取り繕う程、内なる乱れはそのうねりを増していく。 限界は、近い。 斗貴子はインターホンの受話器を取り、ぶっきらぼうな声で言い放った。 「どちら様ですか?」 返事は無い。 イタズラなのだろうか。 それとも、ただでさえ低くて常に不機嫌さを漂わせた斗貴子の声質に、深夜の来訪者が 気後れしているのだろうか。 受話器の向こう側からはやや乱れた息遣いらしきものが聞こえてくるだけだ。 苛立ちを募らせた斗貴子はつい語気を荒げる。 「おい、何のイタズラか知らんが――」 そこまで言うと斗貴子の怒声は、聞き慣れた懐かしさを、それでいて何故かおぞましさを 感じさせる声に遮られた。 『ただいま……』 その声が耳に飛び込むと同時に、背中に氷柱を押し込まれたと錯覚せんばかりの悪寒に襲われた。 この声は。 声は小さく、何らかの雑音が混じっている為、多分に聞こえづらいが。 この声は。 「ま、まさか……! そんな!」 『お義姉ちゃん……』 まただ。 日常的過ぎて聞き慣れた、この声。 いつの間にか呼ばれ慣れた、この言葉。 “今”の家族以外に身寄りなど無い自分をこう呼ぶのはあの子しかいない。 「き、きっ、キミは……――」 斗貴子の脳裏に様々な光景が浮かぶ。 遺体安置所でシーツをめくった、あの瞬間。 死化粧を終えた彼女が棺に入れられる、あの瞬間。 そして、火葬炉から出てきた白い欠片達。 そんな筈は無い。そんな筈は無いのだ。 いや、しかし。 確かに自分はあの時、願った。願ってしまった。 それはほんの七、八時間程前の事だったか。 確かに願ったのだ。 「――まひろちゃん、なのか……?」 『うん、そうだよ……。ごめんね、こんなに、帰りが遅くなって……。私、悪い子だね……』 可愛らしい謝り方だ。 わざとそう演じているのではなく、彼女生来の性格が自然、そうさせるのだ。 この義妹の邪気の無い振る舞いに、幾度も喉元から出掛かった苦言や説教の類を引っ込めて しまった覚えが、斗貴子にはある。 だが、今は違う。 彼女のこの声に身震いが止まらない。 微笑ましい思い出もどこかへ消し飛んでしまった。 『でも、怒らないで……? 右脚、が、動かないから、上手く、歩けなかったの……。首が、 フラフラして、顔がすぐ、後ろ、向いちゃうし……』 喋り声は所々で不自然に途切れ、そこにゴボリとうがいをするような耳障りな音が混じる。 『ねえ、お義姉ちゃん……早く、ここ、開けて……? 外は、寒いよ……』 斗貴子の胸には喜びなどこれっぽっちも湧いてこない。 戦慄。 それ以外の何ものでもない。 大好きだった義妹が帰ってきてくれた。確かに帰ってきてくれた。 斗貴子の望みは聞き入れられ、まひろはこの世に生き返らされたのだ。 ただし、今の彼女の声からは、斗貴子が期待していたあの天使のような愛らしさは微塵も 感じられない。 まひろは、ある意味そのままの姿で帰ってきた。 潰され、砕かれ、引き千切られ、命の灯火が消える、その寸前のままの姿で。 『私、お義姉ちゃんの、淹れてくれる、ココアが飲みたいな……。温かくて甘――』 ゴキンという骨の鳴る音と共に、まひろの言葉が途絶えた。 多少の間と耳障りな醜声の後、また言葉が戻ってくる。 『――あ、あっ、あ゙あ゙……。ごめ、んね……右の顎が、すぐ、外れちゃうの……』 斗貴子は身震いを止められない。 その震えは受話器にまで伝播し、何度も細かく顎を打つ。 “エントランスを開けていいのだろうか” 家族の帰宅という場面ならば思う筈の無い、そんな疑問が斗貴子の頭に浮かぶ。 (ダメだ! 絶対に開けるな! わからないのか? こんな“もの”はまひろちゃんじゃない!) 斗貴子の本能の声が自答する。 そこに理性や家族愛などというものが差し挟まれる余地は無い。 斗貴子という人間を成り立たせている、最も奥深くにある原始的な働きが、開ける事を 明確に拒否している。 (外にいる“もの”を入れるな!) と、そう叫んでいるのだ。 その時、横からスッと伸びた手が、人差し指が“開錠”のボタンを押した。実にスムーズに。 寝ていた筈の夫がいつの間にか後ろに立っていた事に、斗貴子は気づいていなかった。 「カズキ!? な、何を……」 非難の声を上げながら振り返る斗貴子が見たカズキの顔は―― 「だって、まひろが帰ってきたんだよ? 早く中に入れてあげないと……」 ――笑っていた。 何故、笑っていられるのか。 今までのやり取りを聞いていなかったのか。 いや、それ以前に死んだ人間が帰ってくるなどという事を、そんなに簡単に受け入れられる ものなのか。 更にはその眼。斗貴子を見つめるカズキの眼。 “笑顔の形”に歪められた口元に相反して、眼の色は突き刺すような冷たさを帯びている。 何故だ? 何故、カズキは私をこんな眼で見る? まさか。やはり。そうなのか。 “知っている” やはりカズキは知っているのか? 知っていたのか? 私が彼女を生き返らせた事を。 私が彼女を殺した事を。 私がいつも不満に思っていた事を。 不満? 不満って何だ? 私は幸せだったのだ。 あの暮らしに満足していた。 あの三人家族の暮らしに幸せを覚えていたんだ。 不満なんて無い。そんな筈は無い。 そんな筈は無い不満なんて無い不満なんてそんな筈は無いそんな筈は無い不満なんて無い筈は無い。 突如―― ドン! とドアを打つ金属質の音が玄関からリビングへと響いてくる。 それはやがて、ひどくゆっくりとしたリズムのノックへと変わった。 「……!」 リビングのドアを開け、慄然とした面持ちで玄関のドアを見つめる斗貴子。 あの向こうにはまひろがいるのだろう。変わり果てた姿で。 いや、“元の姿”と言ってもあながち間違いではないのかもしれないが。 斗貴子はゆっくりと玄関のドアに近づく。 素足に履いたスリッパがまるで鉛のように重く感じられた。 「ま、まひろちゃん……?」 やや沈黙があり、外のまひろが答えた。ひどく哀しげな問い掛けと共に。 『お義姉ちゃん……。どうして、開けて、くれないの?』 「あ……あ、開けられない……」 また二人に沈黙の帳が下りる。 ふとドアがカリッという小さく不快な音を発した。そう、まるで爪で金属を引っ掻いたかのような。 その音が発せられた直後、まひろは問い掛けを再開した。 だが今度は哀願ではない。幾分、怨嗟が込められているように聞こえる。 『お義姉ちゃんは、私なんて、いない方がいいって、思ってるの?』 「馬鹿を言うな! そんな訳は無いだろう! まひろちゃんは、私の可愛い、義妹だ……」 語尾が頼りなく弱々しい。確かにまひろは可愛い義妹“だった”。では“今”のまひろはどうか。 『お兄ちゃんと、二人きりに、なりたいの?』 「……」 答えられない。ドアを隔ててすぐ傍にいる義妹を気遣う返答さえも、今の斗貴子には困難なのだ。 『お兄ちゃんを、一人占めにする気、なの?』 「ち、ちが――」 斗貴子の否定を遮るように、まひろは三度問い掛けた。 『だから、私を殺したの……?』 「……!」 ダ カ ラ ワ タ シ ヲ コ ロ シ タ ノ ? 言葉を失うしかなかった。 義妹は、自分の命を奪った者が仲の良かった義姉だという事を認識している。 黙り込んでしまった斗貴子に、まひろは途切れがちにまくし立てた。醜悪な音を伴わせて。 『ねえ、そうなの? お義姉ちゃん……。お兄ちゃんと、二人きりになりたいから、私を殺したの……? お義姉ちゃん、そうなの? だから、私を、殺したの? そうなの? そうなの? そうなんでしょ? でも、ごめんね。私、帰って、きちゃったよ。お義姉ちゃんは、残念かも、しれないけど……。 フフッ、アハハッ。また、三人で暮らせる、よ。 もう一度、三人、家族に、戻れるよ……?』 「斗貴子さん……」 ワナワナと全身を震わせたまま沈黙を守る斗貴子に、カズキが声を掛ける。 その声には妻の挙動に対する訝しげな色が込められている。 夫の呼び掛けが引き金になったのか、斗貴子は部屋中どころか隣室にまで届きそうな程の 大声で叫んだ。 「やめろォ!!」 激しい呼吸に肩を上下させる斗貴子はフラフラと歩を進め、そして両掌をドアに当てた。 冷たい。 まるでこの向こうにいる義妹のようだ。 「もう、やめてくれ……。まひろちゃん……キミはもう、死んでいるんだ……」 『何言ってるの……? 私、生きてるよ……? お義姉ちゃんが、生き返らせて、くれたんだから……』 まひろの言葉が斗貴子の胸に刺さる。 自分の犯した罪の重さはもう充分にわかっていた。 それでも、その犠牲者であるまひろの口から罪状を宣告されると胸が絞めつけられる。 「私の間違いだったんだ……。私が馬鹿だった……。キミを生き返らせるべきではなかったんだ……」 静かに、小さく、頭を左右に振る斗貴子。 「あの頃には、もう戻れない……戻れないんだ……! キミも、私も、カズキも……」 少しの静寂の後、ドアの向こうからしゃくり上げるような泣き声が聞こえてきた。 言うまでも無い。まひろのものだ。 泣いている。泣いている。あの子が泣いている。あの女の子が泣いている。 身勝手な大人達の思惑に振り回され、無邪気な心を傷つけられ。 『ずるいよ、お義姉ちゃん……ずるい……』 斗貴子は寄り掛かるように頭をドアに付けた。 「すまない、まひろちゃん……許してくれ……」 ギュッと眼を閉じ、眉根を寄せる。 彼女の眼から頬にかけて、一筋の涙が伝い落ちた。 『許さない!!』 ドォン! と一際大きくドアが打ち鳴らされた。 「ひっ!」 あまりの驚愕に斗貴子はドアから飛び退り、玄関のタイルに尻餅を突いた。 『許さないよ! 絶対、許してあげない!! 私を邪魔にするお義姉ちゃんなんて大嫌い! お兄ちゃんを一人占めするお義姉ちゃんなんて大嫌い! 私を殺したお義姉ちゃんなんて大ッ嫌い!! さあ、開けて! 早く開けてよォ!!』 今までに聞いた事が無いまひろの怒声と共に、ドアは激しく、力強く、狂ったように何度も 何度も打ち鳴らされる。 斗貴子は動けない。身体の震えは最高潮に達し、カチカチと歯が鳴る。 「ま、まひろ、ちゃ……」 まひろは激怒と憎悪を込めてドアを叩き続け、叫び続ける。 『開けて! 開けて開けて開けて! 開けろォ!!』 斗貴子の耳にはまひろの声が低く、野太くなっていくように聞こえた。 まるで正気を失った中年男性の声を思わせる。 「う、うあ……うわああ……」 フッと斗貴子の視界に影が差した。 動けない斗貴子の横にカズキが立っていた。顔は“あの”笑顔のままで。 気づくと、彼の手がドアロックにかかっている。 「やめろ! カズキ!」 カズキがロックを外すと同時に、凄まじい音を立ててドアが開かれた。 だがチェーンに阻まれ、ドアは15cm程しか開けられない。 そこに、“手”が現れた。 至る所が擦り剥け、爪も割れ、痛々しいまでに血だらけだ。 手はドアをしっかと掴んでいる。 そして、“髪”。 あの長い癖毛の茶髪はバサバサに乱れ、何箇所も血や泥で固まっている。 その髪の隙間からは、“眼”が覗いている。 大きく大きく見開かれた眼。爬虫類のように瞳孔が縮小した眼。 憎しみに満ちた視線でこちらを射る眼。 『お兄ちゃん……お義姉ちゃん……』 「うわああああああああああ!!!!」 斗貴子は半狂乱に悲鳴を上げながら、武藤兄妹に背中を向けて四足獣のように這いずり、 逃げ出した。 向かった先は夫婦の寝室だ。 荒々しく押入れの戸を開け、中の物を放り投げ、懸命に何かを探す。 どこに仕舞ったか。夕方の時はすぐ見える場所に置いておいたのに。 “あれ”が。“あれ”だったら。“あれ”ならば。 やがて斗貴子が見つけた古ぼけた木箱。 ひったくるように取り出し、蓋を開ける。 中には、手首の手首の辺りから切断された、黒い毛に覆われている干乾びた小さな手のミイラ。 “猿の手”がある。 「み、三つめの願い、三つめの願いは……――」 舌がもつれて上手く言葉が言えない。 斗貴子は猿の手を取り出して握り締める。 そして絶叫した。心の底からの訴えを。三つめの願いを。 「――二つめの願いを無しにしてくれ! 取り消してくれ! 早く!」 まひろの叫び声がどんどん大きくなっていくような気がする。 もう、すぐ後ろに来ているのかもしれない。 すぐ後ろで斗貴子に―― 「早くしろォ!!」 急に辺りは静寂に包まれた。 時が止まったかのように思える。 もう、まひろの声も騒ぎ立てる物音も聞こえてこない。 聞こえてくるのは、斗貴子の嗚咽だけ。 ただ、それだけだった。 [完]
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黒。 眼に映るのは黒、黒、黒。 己も人も黒を身にまとう。 それが当然だと誰が決めたのだろう。誰も、何も疑問を抱かないのだろうか。 着なければいけないものを着て、来なければならないから来ているのか? 本当に彼女の事を、義妹の事を悼んでいる者が、この黒い集団の中に何人いるというのだ? それに声。そう、声だ。 『ここへ運び込まれた時には既に心肺停止状態でした。おそらく即死かと……。 あっ、あの、御遺体はご覧にならない方が……その、何というか……あまりにも損傷が 激しいので……――』 様々な声が人々の口から、または電波を介して発せられ、斗貴子の耳に捻じ込まれていく。 『運転手の居眠りが原因のようです。業務上過失致死の疑いで現行犯逮捕しました。 殺人罪? うーん、それはちょっとねえ……。まあ、今後の取調べによっては危険運転致死罪での 立件も無くは無いですが、どうだろうなあ。難しいんじゃないかなあ――』 その度に斗貴子は殺意に近い憎しみに身を焦がされていく。 『大変痛ましい事故が起きたのはこちらの場所です。帰宅途中の武藤さんはここで容疑者の運転する 大型トラックに轢き倒された後、50m以上も引きずられ、挙句に後輪で踏み潰されるという――』 それは無差別と言ってもいい。 『だってねえ? おかしいじゃない、棺の蓋も開けないだなんて。最後のお別れくらいさせて くれるもんでしょ? きっとアレよ。よっぽどひどい――』 哀悼、親切、憐憫、好奇、義務。 『お兄さん! 武藤さん! 妹さんの命を奪った容疑者に今一番言いたい事は何ですか!? お義姉さんも――』 その言葉達の発信源となる感情が如何なるものであろうと、彼女には等しく無価値な唾棄 すべきものだった。 悲しみと激しさが入り混じるアンビバレンツな思考。それが斗貴子の精神の奥深くまで蝕んでいく。 事故当夜に変わり果てた姿の義妹と再会して以来、斗貴子は何度も心の平衡を崩しそうになりながら、 その度に辛くも立て直している。 周囲から見れば、彼女の様子は所謂“気丈”というものに映るのだろう。 内心はどうあれ、涙一つ見せずに葬儀の準備をほぼ一人で指揮し、親族や参列者、それに マスコミにまで対応し、悲しみに暮れる夫を支え続けている。 しかし、それにも限界があるのだ。 葬儀の最中には何度も顔を上げて、ある一点を見つめた。そうしなければ義妹のあの死に顔が 思い浮かび、彼女でさえどうしようもならなくなる。 祭壇の中央に大きく飾られた太陽のような笑顔。 あの愛らしい沈まぬ太陽は最早ここには無く、写真という無機物の中にしか存在しない。 「またここにいたのか……」 斗貴子の声からやや遅れて、ベッドに腰掛けたカズキは無言でゆっくり顔を上げる。 葬儀から数日が経ったが、夫は未だに仕事にも行けず、気づくと一人何をするでもなくまひろの 部屋にいる。 だが、そんな彼を責められる筈もない。 両親のいない時間が多かった子供の頃から、ずっと一緒に過ごしてきた存在。 ケンカもほとんど無かったであろう、自他共に認める仲の良い妹。 おそらくは自分の分身、というよりも身体の一部と言ってもいいのではないか。 眼をもぎ取られた人間が暗闇に取り残されるように、耳をもぎ取られた人間が静寂に包まれるように、 今のカズキは尽きることのない孤独と不安と喪失感の中を彷徨っているのだろう。 涙はとうに涸れ果てて流れ落ちる事はなかった。 いや、涙だけではない。あらゆる感情や言葉さえも涸れて果てたかのように、今のカズキから 表出されるものは皆無だった。 ごくごく短い間、カズキは斗貴子の顔を見つめていたが、再び顔を伏せて淡いピンクの絨毯の 所々に見られる毛羽立ちに視線を定めた。 斗貴子もまた何も語れずに、部屋の中に視線を漂わせる。 絨毯のみならず、カズキが腰掛けているベッドカバーや枕、カーテンまでもがピンクで統一されている。 年齢に似合わぬ少女趣味かと思えば、本棚には剣だの銃だのの少年漫画が並んでおり、 この部屋の住人の変わった個性を良く表していた。 義妹のプライバシーを尊重していた斗貴子はあまりこの部屋に入った事がない。 それだけに初めて巡ってきたまひろの知られざるパーソナリティを窺う機会であったが、 そんな事をしたところで今では辛いだけだ。 何よりこの沈黙さえも斗貴子には耐え難くなっている。 「斗貴子さんは……」 その沈黙を破り、カズキが口を開いた。視線は絨毯に這わせたままで。 「斗貴子さんは、いなくなったりしないよね……? ずっとオレの傍にいてくれるよね……?」 その声は低く、重く、暗い。 その言葉も後ろ向きに飛躍しており、カズキらしからぬ縋りつくような響きを持っている。 自分が何を言っているのか理解出来ているかも怪しい。 「カズキ……」 斗貴子は彼の前にひざまずくと、そっと彼の両手を自らの両手で包んだ。 「大丈夫だ、私はずっとキミの傍にいる……。あの時、言ったろう? 『キミと私は一心同体。 キミが死ぬ時が、私が死ぬ時だ』と」 過去に己が発し、今も胸の内で生き続ける言葉を数年振りに口にした際、斗貴子の両手には ギュッと力が込められた。 「うん……」 その力強さと温かさに押されるように、カズキは頷く。 「大丈夫……。いつまでも二人一緒に――」 ここまで言った時、何の脈絡も無く、もう一つの言葉が斗貴子の脳裏にフラッシュバックした。 こちらはそう遠い過去のものではない。ごく最近のものだ。 『どうか、いつまでもカズキと二人一緒に、幸せでいられますように』 見る間に斗貴子の顔色が変わっていく。 (まさか……そんな馬鹿な……) カズキの手を握ったまま、斗貴子はゆっくりと壁の方に顔を向けた。 あの壁の向こうには何がある? 夫婦の寝室だ。 では、その押入れの中には? 早鐘の如く鼓動が打たれ、凄まじい勢いで心拍数が増加していく。 『いつまでもカズキと二人一緒に』 そうだ、あの“手”がある。 あの、願いを何でも三つだけ叶えてくれる“猿の手”が。 自分が何の気無しに願いを掛けてしまった“猿の手”が。 背中を一筋、また一筋と汗が流れ落ちていくのがわかる。 両の掌にも汗が滲む。こんなに冷たくなっているというのに。 『二人一緒』 自分では知覚していないが、斗貴子の全身は細かく震え始めている。 ある事実に気づいてしまったから。 それは斗貴子以外知りようのない、それだけに重大な事実に。 「斗貴子さん、どうしたの……?」 妻の突然の変貌に、カズキは少し驚いた。 病院に駆けつけた時も、警察に説明を受けている時も、葬儀の時も、常に冷静に見えた斗貴子が 異常な程に取り乱している。 どうしたというのだろうか。 カズキの止まってしまっていた思考は、少しずつ動きを取り戻していた。 一方の斗貴子は身を硬くしたまま、寝室側の壁を凝視し続けている。 (私があんな願いを口にしたから……? 私が……私が望んだから……?) (何故……? 何故、私はあの時“二人一緒”などと……。私達は“三人家族”だった筈なのに……) (そうじゃない……そんな意味じゃなかったんだ……。アレはただ、夫婦のあり方として、 いつまでも一緒にいられればいいと……) (私のせいだったのか……?」 自分の思考をつい口に出している事に斗貴子は気づいてはいない。 だが、確かにカズキは聞いてしまった。「私のせいだったのか」という呟きを。 カズキの胸が痛む。 斗貴子は自分を責めているのだと。何一つ悪い事はしていないのに、と。 カズキの視界が少しずつだが開けてきた。 これまでの自分がどうだったか。 ただ悲しみに身を任せ、泣いてばかりいた。 まひろの死が悲しいのは、自分だけではない。眼の前にいる妻もまた自分と同じように悲しかったのだ。 しかし、彼女は常に冷静と気丈を装い、妹を亡くしてからの自分をずっと慰め続け、励まし続け、 支え続けてくれた。 そう思うと、申し訳無さとカズキ本来の優しさが心の中に広がっていく。 カズキは腰掛けていたベッドから下り、絨毯の上にひざまずいた。 そして震える斗貴子を引き寄せ、抱き締める。 「そんな……。斗貴子さんのせいなんかじゃない。むしろ、斗貴子さんは今までよくやってくれたよ。 まひろはここにいられて、斗貴子さんといられて本当に楽しかったんだと思う……」 斗貴子の震えは治まらない。それどころか乱れる感情や流れる汗と共に、大きくなる一方である。 「斗貴子さん、本当は夫婦二人水いらずで暮らしたかったかもしれないのに、オレのワガママで……」 その言葉にビクリと一際大きく身を震わせた斗貴子は、眼を見開き、息を詰まらせた。 (考えを見透かされた? 私が願った内容をカズキは知っているのか?) 「違う!!」 斗貴子は悲鳴とも怒声ともつかない絶叫を上げ、カズキを強く突き飛ばした。 ベッドの端に軽く背中をぶつけたカズキは眼を丸くしている。 「ち、違う……私は、そんな意味で願った訳じゃない……! そんなつもりは、なかったんだ……」 「斗貴子さん……?」 猿の手の事など記憶に留めていないカズキにとっては、斗貴子の言動は支離滅裂なものでしかない。 この場にいるのが誰か他の者なら、斗貴子は物の見事に錯乱していると思うであろう。 場合によっては、もしかしたら狂ってしまったのではないか、とも思うかもしれない。 夫のカズキでさえ、斗貴子のこの言動は長期間の連続したストレスによって軽く混乱している為と 認識しているのだ。 「本当だ……誓ってもいい……。本当なんだ……」 意味のわからない釈明をくり返す斗貴子の眼から、ポロポロと涙が溢れ出した。 ずっと堪えていたものが、ずっと溜めていたものが溢れ出してきた。 妻として、義姉として最低の願いを口にしたという後悔と自己嫌悪が、必死の思いで築き上げてきた 堤防に大きな穴を開けたのだ。 彼女の心から溢れ出すものは真赤な血の色をしている。それはまひろが流した血の色。 己という静かなる殺人者が手に掛けた、憐れな義妹の血。 斗貴子は頭を抱え、床に突っ伏してしまった。まるで土下座するかのように。 「だから、許して……」 カラス達が空に鳴く、夕焼けの頃。 斜陽が木々を燃えるような赤に染めていく中、寝室で古い木箱を前に座る斗貴子の横顔も また赤く照らされている。 家の中にカズキの姿は無い。 『斗貴子さんは少し休んだ方がいいよ。オレの代わりに頑張ってくれたんだもの。今度は オレが斗貴子さんを支えるから……』 そんな言葉を残して買い物に出かけていったのだ。 カズキはほんの僅かに一歩を踏み出した。悲しみに囚われ続ける愚かしさから、ほんの僅かに。 それでも彼の悲しみが癒えるには、まだ長い長い時間が必要だろう。 もしかしたら、どんなに長い時間をかけても、一生を費やしても、その悲しみは癒されないのかも しれない。 人が人を失うとはそういうものだ。 だが斗貴子は知っている。 その悲しみを瞬時に癒してくれるかもしれない“物”を知っている。 自分が犯した罪の悲しみも、大切な存在を失った二人の悲しみも。 だからこそ、もう一度この木箱を自分の前に置いているのだ。 「もしオマエが本当に願いを叶える魔力を持っているのなら……」 斗貴子は震える手で木箱の蓋を開ける。 「まひろちゃんの死が、私の願いを叶えた結果だと言うのなら……」 そして木箱から“猿の手”を取り出し、握り締めた。 握る手には止む事無く力が込められ、喉の奥から搾り出すような悲痛な声が洩れる。 「頼む! まひろちゃんを生き返らせてくれ! まひろちゃんを、私達に返してくれ……! これが、二つめの願いだ……」 [続]
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類似商品 ここではアリーナ以外のメーカーが製造する、アリーナのスクール水着と似たタイプの商品を紹介する。 これらの水着はアリーナと並び、学校・スイミングスクールなどでも採用されている。 アシックス ALV720(¥3990) Oバックのベーシックタイプ競泳水着。 カラー:ネイビー・ブラック・マリブル 素材:ポリエステル80%・ポリウレタン20% ALV721(¥3570) ALV720がOバックなのに対し、こちらはYバックのモデル。 カラー:ネイビー・ブラック・マリブル 素材:ポリエステル80%・ポリウレタン20% ALV722(¥4095) ALV721のスパッツ型モデル。 カラー:ネイビー・ブラック・マリブル 素材:ポリエステル80%・ポリウレタン20% スピード SD58X01(¥4410) Oバックのベーシックタイプ競泳水着。 カラー:ネイビーブルー・ブラック・ロイヤルブルー 素材:テクノファイン2WAY SD58Y23(¥3990) パイピングタイプの競泳型スクール水着。 カラー:ネイビーブルー・ブラック・ロイヤルブルー 素材:テクノファイン2WAY SD58Y22(¥3780) Yバックのスクール水着。 カラー:ネイビーブルー・ブラック・ロイヤルブルー 素材:テクノファイン2WAY SD58S27(¥5145) バックスタイルがSD58Y22と同じYバックでスパッツ型 カラー:ネイビーブルー・ブラック・ロイヤルブルー 素材:テクノファイン2WAY ミズノ 85EE750(¥オープン) Yバックタイプのスクール水着 カラー:ネイビー・ブラック 素材:ナイロン80%・ポリウレタン20% 85ED750(¥オープン) パイピングタイプの競泳型スクール水着 カラー:ネイビーxホワイト(80)・ネイビーxネイビー(14)・ブラックxブラック(09) 素材:ナイロン80%・ポリウレタン20%(09,14)ポリエステル85%・ポリウレタン15%(80) 85EA-750(¥オープン) オールインワンでUバックのスパッツ型スクール水着。 カラー:ネイビー・ブラック 素材:ナイロン80%・ポリウレタン20% 85EE-900(¥オープン) Yバックのスクール水着。 カラー:ネイビー・ブラック 素材:ポリエステル85%・ポリウレタン15% 85EA-900(¥オープン) 85EA-750と形状は同じだがこちらは素材がポリエステル・ポリウレタン。 カラー:ネイビー・ブラック 素材:ポリエステル85%・ポリウレタン15% 85ET-900(¥オープン) スパッツ型でUバックだが、上下が分離したセパレートタイプ。 カラー:ネイビー・ブラック 素材:ポリウレタン85%・ポリウレタン15%